初対面の人と話をしなければならないとき、
- 「会話が弾まなかったらどうしよう・・・」
- 「会話がギクシャクしたらどうしよう・・・」
そのような経験があるかと思います。
実際、
「相手との共通点を見つけるのが苦手で、なかなか会話が弾みません…。初対面の人と話すことが怖いです」
人と接する機会が多い方から、そのようなお悩みをお聞きします。
そのお悩みの元凶は、ほとんどの書籍や会社での教育では、“次のような1つの観念に基づいているから”ではないでしょうか?
『会話を弾ませるためには、相手との共通点を早く見つけ出すこと。相手に好印象を与えられ、親しくなり、信頼を得るためには共通点を見つけることがとても大切』
それって、本当にそうでしょうか?
確かに、共通点が見つかれば会話も弾み、親しくなりやすいかと・・・。
それも正しいかと思います。でも、考えが偏っていますよね。
それとは逆の考えでも、会話を弾ませることはできるのです。
つまり、
『共通点など見つけられなくても会話を弾ませることはできるし、親しくもなれるのです』
結論から言いますと、
『知らないことを聞けばいい』…です。
そもそも、初対面の人と話をして、すぐに共通点が見つかる方がマレです。
「初めて会う人だから共通点なんて、すぐには見つからないもの。まずは、自分が知らないことを好奇心をもって聞けばいい」
そのように意識を変える…ということです。
例えば、あなたが岐阜県出身で、相手が山形県出身だったとします。
- (×)「(山形県、行ったことがない・・・。よく知らない。話が続かない・・・)」
- (例)「山形県って、行ったことがないのですが、有名なご当地グルメって何でしょうか?」
- (例)「山形県ご出身の著名人は、どなたが見えますか?」
- (例)「どのような観光地が有名ですか?」
好奇心を持って、質問することで相手はスラスラ話しをしてくれるものです。
相手からすると、スラスラ話せる質問なので、とても気持ち良いものです。アイスブレイクにもなります。
その話しの中に、あなたとの共通点が1つでも見つかればそこを掘り下げていけばいいのです。
共通点が見つからなければ、『知らないことを聞いてみる』を続けていけばいいです。
そのうち、スポーツ、食、経歴、旅行、趣味など、あなたと共通するキーワードが必ず出てきますから。
共通点を探そう、探そうとすればするほど、そちらに意識が集中してしまい、会話そのものに集中できなくなります。
そうなると、焦りが出てきますし、会話もぎこちなくなります。
- 「あぁ、会話が弾まなかった…」
- 「悪い印象を与えてしまったかも…」
自分でそう感じてしまうと、会話することに怖れを感じるようになってしまうかもしれません。
共通点がなくても大丈夫!
共通点がないから知らないことが学べる!
- 『知らないことを知るチャンス』
- 『知らないことを教えてもらおう』
このように意識して、好奇心を持って、質問することで会話は自然と弾みます。
知らないことを聞いていくうちに、何らかの共通点は必ず見つかります!
「共通点を探そうと思わず、知らないことを知るチャンス」
そう意識するだけで、気持ちも楽になり、会話も弾みますよ。
ちまたによくある、”学問的な企業研修”では、実践では役に立たないことが多いですね。
会議の運営方法、メンタリティ―を良くする方法、自信をもつ方法など、教科書のような企業研修を続けても、論理的すぎてで、実践的でない話がほとんどです。そういう研修を見直すことも人事総務の大切な仕事ですよ。
以上です。
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