『脳の3大機能』について お伝えします。『脳』=『潜在意識』と考えてください。なぜなら、 人の行動・反応プログラムは意識全体の95%を占める潜在意識が支配しているので。
今回は、
- 『脳の可塑性』
- 『脳は現実とイメージの区別がつかない』
- 『脳は成功体験を引き出す』
この3つは、私が選んだ。特に大切な脳の機能です。
言わば『希望の光』となる機能なのです! もちろん、誰にでもその機能を使うことができます。私の経験を交えながら、その3つの機能についてお伝えします。
【1)脳の可塑性】
過去の経験・記憶、その時に感じた感情によって、行動・反応プログラムが出来上がります。「行動・反応プログラム=条件反射」です。
例えば、梅干しを初めて口にしたとき、
「すっぱい!」
「口の中に唾液があふれる」
「背筋がこわばる」
など、ある意味「衝撃的な」経験をします。(加えて、両親や友だちなど身近な方から、繰り返し言われた言葉も経験です)
その経験によって、
条件反射=反応プログラムが創られ、 以降、梅干しをただイメージしただけでも 唾液があふれる、背筋がこわばるなどの反応が起きるようになりますよね。
私が「オウト恐怖症+パニック障害」だったとき、給食時間が近づくにつれ、無理やり食べさせられる そのシーンをイメージするだけでも、吐き気/口の中の渇き/冷や汗/喉の硬直/手足先の震え/血の気が引くなどのパニック症状が起きました。
給食だけに留まらず、 外食も怖くなり、車、電車、デパートなど 逃げ場が少ない閉ざされた空間にいることさえも怖くなりました。
ネガティブな条件反射が次々に創られたのです。
そのプログラムが潜在意識の中にできたため、
「今日は大丈夫だ!」
「気合だ!」
とポジティブ・シンキングをしても、それは意識の5%しかない「顕在意識」内での暗示なので、95%を占める潜在意識の中にできてしまった条件反射には勝てません…。
では、
1度できてしまったネガティブな 反応プログラムは変えられないのでしょうか?
脳には、
パソコンやスマホのOSのようにアップデートできる性質があるので大丈夫です!
それが『脳の可塑性』です。粘土のように自在に形が変えられる、つまりプログラムを変えられるという機能です。
『脳の可塑性』を利用し、ネガティブ反応をポジティブ反応に変えるために、次は、
脳の
【2)現実とイメージの区別がつかない】という機能を利用します。
これは、次のような手順でできます。(ヒプノセラピー/NLP/瞑想)
- 全身をリラクゼーションさせる ⇒『判断のフィルター(観念)』が緩む
- 望むシーンや望むセルフ・イメージをビビットに映画の1シーンのようにイメージ(イメージ・トレーニング)
- 1,2を繰り返すことで、潜在意識に刷り込まれ、イメージでも現実で起こったことのように、プログラムがアップデートされていきます。
では、反応プログラムが、ポジティブに変えられたあと、
「ネガティブ反応が再発するのでは?」と思われるかもしれませんね。
でも、大丈夫なのです!
脳には
【3)成功体験を引き出す】という機能があるからです。
私が、よく例えに使うのが『自転車乗り』です。最初は、コケまくり、ケガをして、痛い思いをしたかと思います。それでもコツをつかんで、自転車に乗れるようになってしまうと、10年振りに自転車に乗っても、上手くバランスが取れ、コケませんよね。
これが、脳の『成功体験を引き出す』という機能です。
私の経験上、オウト恐怖症+パニック障害を、ヒプノセラピーのみによって克服できましたが、 以降、再発していません。
克服してから、胃腸風邪などでオウトしたことが何度かありますが、 当時のような恐怖感が襲い、パニックになったことはまったくありません。脳に根づいた成功体験が引き起こされている例になるかと思います。
3)の「成功体験を引き出す」は、 自然にそうなるので安心してください。
一番のハードルは…、
- 可塑性…アップデート
- シンプルなイメージトレーニング
を、“少しでも” 、“半信半疑”でもいいので、「まずは信じてみる」…これがカギですね。
補足ですが、
どうして、クスリで恐怖症やパニック障害をなかなか克服できないのでしょうか?
それは、症状が一時的に安定したとしても、
「自分の力ではない」
「力ずくで症状が抑えられている」など、
潜在意識の中ではそう感じているからだと私は思っています。
以上です。
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