『僕・・・、失敗が怖くて・・・』、就職支援の仕事もしていますが、このような質問とよく出会います。
確かに、失敗すると、
- 自分がイヤになる
- 人前で恥をかいた
- 自信を失う
- 人からバカにされる
- 人に迷惑がかかる
- チャレンジするのが怖くなる
誰もが、このようなネガティブな気持ちになってしまうものです。
失敗を怖れるのは、どうしてでしょうか?
まずは、失敗を怖れるのは、動物の本能だからということを知ってください。
「集団から外れることを嫌う」のです。集団生活から外れることは、動物にとって“命にかかわる危険”だからです。
それでは、そもそも
『失敗って、何でしょうか?』
これを、まず問いかけてみてください。
当時の失敗を思い出すとツラい気持ちになるかもしれません。悲しい気持ちになるかもしれません。
その出来事から時間が経った今こそ、過去、失敗したと感じた出来事をもう一度、思い出してみてください。
当時は、とてもツラく、ネガティブな気持ちになったことでしょう。
時間が経った今はどうでしょうか?
「でも、その失敗によって○○になった/○○できるようになった」
そんな学びや気づきもあるかと思います。
物事には、ネガティブなことばかりでなく、反面、ポジティブに働いていることが必ずあります。
ヒプノセラピーやNLPを学んでいくと『失敗はなく、フィードバックがあるだけ』という言葉に出会います。
つまり、
【失敗は学びや気づきの宝庫】・・・なのです。
脳の性質からすると、『失敗』は、衝撃的な出来事なので、顕在意識と潜在意識の間にある『判断のフィルター』を一気に通り抜け、潜在意識の奥深く入り込みます。
そして、
「もう二度と、あのような想いはしたくない!」という強い条件反射に変わります。
もちろん、その出来事の瞬間は、一人取り残されたような、とてもネガティブな気持ちになります。
でも、それでいいのです。
時間が経つにつれ、ネガティブなことばかりでなく、ポジティブな学びや気づきが生まれたことに気がつきますから。
例えば・・・、発明王のエジソンは、電球を発明するまで10,000回以上の失敗をしたと言われています。
エジソンに記者が質問しました。「10,000回以上も失敗されましたが、その時はどのような気持ちでしたか?」
エジソンは答えました。
「失敗などしていない。電球にはならない10,000通り以上の方法が解かったんだ」
今や世界の自動車メーカーになったホンダの創設者、本田宗一郎さんも次のように述べています。
「人生は、見たり、聞いたり、試したりの3つの知恵でまとまっているが、その中で一番大切なのは“試したり“であると僕は思う。ところが世の中の技術屋というもの、見たり、聞いたりが多くて、“試したり”が ほとんどない。
“試したり”は、その代わり失敗も多い。みんな失敗を恐れるから、成功のチャンスも少ない。
ホンダが伸びた伸びたって、みんな不思議がるけど、タネを明かせば、失敗が多い分、(上手くいかない方法を)たくさん知っているということだ。
人は座ったり、寝転がっているときは倒れることはないが、何かをやろうと立ち上がって、歩いたり、走りだしたりすれば石につまずいて転んだり、並木に頭をぶつけることもある。
だが、たとえ、頭にコブをつくっても、ヒザを擦りむいても、座ったり、寝転がっている連中より前進がある。
大ケガをしてもこの次はこんなヘマをやらずに、駆け上がってみせようという意義のある経験になる。
世の中には、座ったり、寝転がっている人間が(チャレンジして)ケガをしたり、コブをつくったりする人間を笑ったりするようなことがあるけど、それはまったく違う。
そういう連中は、最後に自分が笑い者になることを知らぬ愚か者なのである。
怖いのは、失敗することではなく失敗を恐れて何もしないことだ」
私ごとではありますが、以前働いていた会社でも
「失敗してもいい。でも、同じ失敗を二度とするな!」という伝統がありました。
以上、まとめますと・・・、
- 『失敗はなく、フィードバックがあるだけ』
- 『失敗ではなく、学びや気づきの宝庫』
その通りです!
失敗というものは存在しません。学びと気づきだけなのです。
もし今、あなたが、何かにチャレンジすることをためらっているとしたら、ご参考になれば幸いです。
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